2018年05月08日

なぜGMOを排除しなければならないのか?

はじめに

ダン・ヒューバー博士、パデュー大学の植物病理学の名誉教授は、アイダホ大学で学士と修士号を取得し、ミシガン州立大学で学位を取得し、アメリカ陸軍指揮幕僚大学と国防産業大学の卒業生である。名誉教授は、1971年にパデュー大学の植物病理学部に加わる以前の8年間は、アイダホ大学の穀物病理学者であった。過去55年、名誉教授の農業の研究は、迅速な微生物の識別技術、微生物生態学、耕種的生物学的防除、養分と病気と農薬の相互作用、疫学と土壌伝染性植物病原体の防除に重点をおいてきた。

 今日の「完全無欠ラジオ」では、デイブ・アスプリー氏は、ヒューバー名誉教授と、グリホサート、GMO、天然マイコトキシン、妊娠率の低下と世界人口への懸念、生態系他について多くを語る。
Dave-AspreyS.jpg

デイブ・アスプリー どうも。完全無欠ラジオのデイブ・アスプリーです(略)。本日のゲストをご紹介する前に、彼の言葉の引用を読んでお聞かせしたいと思います。というのは、それは本当にパワフルな引用で、僕らが語るつもりのことを本当にリードするものだからです。

「後世の歴史家たちが我々の時代について記述するとき、彼らは我々が適用したりしなかった何トンもの化学資材については書かないであろう。しかるに、グリホサートに関して、彼らは、私たちの子どもたちを生贄として捧げ、農業の持続性をリスクに曝すことで、まさに我々の存在を危うくしたことについて書くことであろう。そのすべては満たされない約束や欠陥ある科学に基づいている」

 いま、このパワフルな引用と同じくパワフルな人がおみえになりました。本日、インタビューするパデュー大学の植物病理学の名誉教授、ダン・ヒューバー博士です。ダン博士は、バイオ脅威に関して研究され41年もの軍歴をもたれる引退された大佐です。博士はアメリカ病原菌学会のコーディネーターを努め、農務省の病原体委員会も勤め、土壌伝染性の問題や微生物生態学、ホスト-寄生虫関係に重点をおいて植物の病気を観察することに歳月を費やされてきました。

 博士は、反GMOや反ラウンドアップ運動で指導的な発言もされ、あらゆる面で、僕らの「食」をグレードアップするための改革運動者なんです。ヒューバー博士、このショーにようこそいらっしゃいました。

農務長官に警告の手紙を出してもシカトされた

ダン・ヒューバー名誉教授 ありがとう、デイブ。ご一緒できて光栄です。

デイブ・アスプリー もちろんです。反GMOや反グリホサートで大きな声をあげられていますが、どうして一流大学にポストを持ち続けられているのでしょうか。最近では、そうすることが難しいように思えますが。

ダン・ヒューバー名誉教授 そう。私は引退しています。それが大きな違いです。

デイブ・アスプリー なるほど。

ダン・ヒューバー名誉教授 いま、学界では、若い教授たちはこうした環境で生き残ることがとても困難になってきています。

デイブ・アスプリー 彼らがあなたを首にできない事実で、あなたは真実を語る力を得ているわけですね。

ダン・ヒューバー名誉教授 そうです。少なくとも、それは大きなインセンティブです。引退する前、15年ほどやってきたグリホサートとGMOの研究についてお話しましょう。

 私がアメリカ病原菌学会の学会長として、連邦農務省全国植物疾病回復システム委員会の委員長のポストにあったとき、ヴィルサック農務長官への手紙が市民にリークされました。私が書いたのは極秘の手紙でした。農業に対する脅威に関して、そして、私たちにとって潜在的にとても深刻な結果に関して意見具申したのです。

 他の人たちは、この状況を例外的な事象だとみなし、人ごとだと見ていました。ですが、私は、手紙を書くことが義務なんだと強く感じたのです。もちろん、この手紙は、私の抱いている懸念をわかちあうことができると期待して政治家に対して書きましたから、手紙の言葉使いが、リスクマネジメントと受け止められてしまったことについては申しわけないとも思っています。ですが、その手紙が市民にリークされると、それは急速に広まり、よりオープンな機会でわかちあえるようになったのです。そこで、なぜ、最初の手紙を農務長官に書いたのか、そして、その内容が広がったため、市民に対してすべてを説明するために二番目のレターを書く義務があると感じたのです。

デイブ・アスプリー 誰が手紙をリークしたのかご存知ですか。

ダン・ヒューバー名誉教授 私たちはリークしていません。農務省の同僚たちは、食品規格委員会の誰かであっただろうと考えています。

デイブ・アスプリー その手紙には何が書かれていたのでしょうか。まだ手紙を見ていない人からすればその内容をお聞きできえれば嬉しいのですが。

ラウンドアップによるトウモロコシの病害被害を警告

ダン・ヒューバー名誉教授 ラウンドアップ・レディのアルファルファの規制緩和の懸念に対して長官に警告した手紙でした。アルファルファで規制緩和がなされれば、ラウンドアップ・レディのトウモロコシへの規制緩和が続くからです。国内で4番目に経済的な作物、国内で一番の飼料作物の病気に対する抵抗性が簡単に失われてしまうからです。この問題は、ラウンドアップをトウモロコシに散布したときに起こります。というのは、ラウンドアップ・レディが散布された作物のいくつかでは、ラウンドアップによって遺伝的な抵抗性が無効となり、非常に激しく病気にかかりやすくなることが見いだされているからです。例えば、2012年には約250万t(10億ブッシェル)のトウモロコシが病気で失われました。

デイブ・アスプリー いま250万tと言われましたか。

ダン・ヒューバー名誉教授 そうですよ。

デイブ・アスプリー そのトウモロコシをエタノールに変えることはできなかったのですか。食べないとしても何かに役立てることはできなかったのですか。

ダン・ヒューバー名誉教授 それは、生産量の損失なのです。

デイブ・アスプリー なんたることでしょうか。僕はそこで起きている生息地の破壊のことを思いますね。そこには生きている動物がいませんし、草もありません。基本的に殺菌された土壌しかないのです。

ダン・ヒューバー名誉教授 その病気は30年も前から蔓延し続けてきましたが、東部ネブラスカ、西部アイオワと6、7郡に限られていました。いま、北米や世界のどこにもあります。私たちは汚染された種子を出荷してきました。私たちが毒性を高め、作物のレジリアンスを減らしたためにその病気が席巻したのです。アルファルファを攻撃するその同じバクテリアには姉妹がいます。そして、ある特定の病気に対する遺伝子の抵抗性があるために、少なくとも経済的にアルファルファを栽培することができるだけなのです。

 グリホサートを散布するとトウモロコシの葉枯細菌病菌に対する遺伝子の抵抗性が無効になってしまうように同じことをアルファルファにすれば、その作物は深刻なリスクを受け、家畜生産の見地からの私たちの農業経済は非常に深刻でありえます。そこで、規制緩和の前に研究をするように手紙で私は長官に依頼したのです。というのは、誰もそれを見ておらず、その面に関して誰一人として考慮さえしてこなかったからです。長官他の人たちにそのことを知らせることが私の責務だし、私の立場であると。それが、その手紙の目的でした。

TomVilsack.jpg 農務長官が個人的にはそれに対処しないことはわかっていましたが、他の人たちが適切な科学的な研究によってそれに対処するであろうと。そして、研究がなされ、最高の農業益をもたらすことが担保されるであろうと。

デイブ・アスプリー 法的否認権、組織内での上層部から下層部への責任転嫁を取り除かれたわけですね。

ダン・ヒューバー名誉教授 法的否認権が何を意味するのかはわかりませんが。

知らなければともかく問題があることを知りながら規制しないのは問題

デイブ・アスプリー あなたが政治的な立場にいる、あるいはどのような社会的な地位にいるのであれ、問題があることを知らなければ問題は解決できません。もし、あなたがある地位にいて、その問題を知らせて、それの上で行動を起こさなければ、あなたはまた別の責任があります。適切な法的な行為があければならないということです。

 僕はそこに何か極悪なことがあると示唆しているわけではありません。ただ、こうした手紙には凄いパワーがあると言っているだけなんです。というのは、いま問題があることを知ってしまったわけですから、当然、それが問題であろうとなかろうが、事前にその問題を検査する義務がある。そのことを本当に指摘する専門家がいないため、それが問題だとは思わなかったとはならないわけです。

ダン・ヒューバー名誉教授 それは私にとっては深刻な懸念でした。その手紙には4つのポイントがありましたが、大きなものは一つで、農業生産で最高の利益であることが確認できる研究を実施する前まで、規制緩和を先延ばしするように長官に依頼したのです。

デイブ・アスプリー あなたは、僕らが食料安全保障に関して大きな脅威を持っていることを理解する立場におられました。それはまだ起こってはいないし、僕らは適切に注意もしていないけれども、基本的に企業は儲けようとするために、売ろうとするものを売ろうとします。彼らは自分たち自身の利益以外には何も気にかける実績がない。この点はほんとうにはっきりしていると思うんです。

 で、ここにはごっちゃになっている別々の二つの問題があります。一つは、あなたが言われるGMOはピルトダウン人以来、最大の科学的な詐欺だということです。それは、大きな告発です。そして、あなたにはこれとまた別のものがあります。グリホサートは、土壌にとって良くなく、人間にとって良くないということです。それは別々の問題です。というのは、GMOなしでもグリホサートを使うことができますし、ラウンドアップなしでもGMOを使えるからです。

 ですから、まずグリホサートとラウンドアップについてお話し、それから、グリホサートを使うのであれ使わないのであれ、GMOについて話しましょう。というのは、この分野であなたは非常に深い経験をお持ちですが、なぜ、グリホサートからGMOとを切り離すやり方を感じられたのかをわかりたいからです。グリホサートのことをまだよく理解していないリスナーのために、グリホサートとは何なのでしょうか。それは、どのような作用のメカニズムがあるのでしょうか。そして、なぜ、それに注意を払わなければならないのでしょう。何が問題なのでしょうか。

グリホサートはキレート化剤でミネラル分を吸着してしまう

ダン・ヒューバー名誉教授 グリホサートはとてもユニークな化学製品です。サンフランシスコのスタウファー・ケミカル社のジム・チャンによって発明され、彼らはその特許を取得しました。とても強力なミネラルのキレート化剤として1964年にその特許を取得しました。

 キレート化剤とは、別の元素をつかむことができる化合物です。その元素の一部になることなくその物理的な特性を変えます。化学製品の可溶性を高めるために、農業やそれ以外の分野でキレート化剤はかなり使われています。

 そして、除草剤もすべてがミネラルのキレート化剤で、特定の栄養素を固定します。いま、そのほとんどが、グリホサートか、どの姉妹化合物であるグルフォシネートです。すべてが、キレート化剤やミネラルとしてジムの特許下にあります。

 この地球を管理するための生理的機能のための土壌を利用できないようにこれらはミネラルを固定してしまいます。酵素はミネラル分、マンガン、銅、鉄、亜鉛といったミネラルで働きます。酵素システムをシャットダウンしたければ、このミネラルを動かなくすればいい。

 私は、これを200馬力のエンジンを備えた自動車に例えています。自動車は最高時速100kmで急げるし、長距離も走れますが、鋼鉄製やアルミニウム製の強力なエンジンを手にしたいとしても、鍵を抜けば走れません。こうしたミネラル分、微量元素はまさに鍵であって、グリホサート他の除草剤は、点火プラグから鍵を抜いてしまうのです。言い換えれば、それらはミネラルを固定化します。つまり、こうした酵素のシステムをオフにするために私たちはキレート化剤を使っています。

 グリホサートはユニークで、とても幅広く使えるキレート化剤です。鉄、銅、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケル、カルシウムとマグネシウムとどのイオンであれ固定してしまいます。一方、私たちの住民たち(腸内細菌のこと)のほとんどのキレートへの適応幅はかなり狭いのです。 1964年にジム・チャンがグリホサートの特許権をキレート化剤として取得したとき、グリホサートは主にボイラーの清掃用に使われていました。というのは、それが、カルシウム、マグネシウム、鉄の強力なキレート化剤だったからです。

モンサントはグリホサートを除草剤・抗生物質として特許取得する

 10年後に、グリホサートが植物のシステムをシャットダウンするとても幅広く強力なキレート化剤であることをモンサントは理解します。そこで、除草剤としてその特許権を取得する。それがすべてを本質的に殺せる除草剤であるようにです。遺伝子組み換え技術がもたらされるのはここです。というのは、モンサントはグリホサートに耐性を持つ細菌の遺伝子を植物に操作したからです。こうした植物はグリホサートに対して敏感ではありません。あるいは、グリホサートによってキレート化されないか、あるいは全く固定されない別のミネラルを必要とします。

 こうした細菌の遺伝子が組み込まれているため、保護されて機能し続けるこうした植物に対しては、グリホサートを直接散布することができます。

 再び申し上げますが、グリホサートはとてもユニークな化学合成物です。2000年には、モンサントは抗生物質でも特許権を取得しました。この抗生物質は、いま、私たちの社会、環境に対して無差別に適用されています。毎年約1億4000万tもです。

グリホサートはグリシンと類似しコラーゲンを破壊する

 私たちは、テトラサイクリンやペニシリンの抗生物質耐性を懸念しています。抗生物質耐性でまず対処しなければならない最初の物質は、グリホサートです。それはとても強力な抗生物質でもあるのです。

 それ以外に、グリホサートは、あなたがご指摘されたように間違ったアミノ酸なのです。アミノ酸はタンパク質の建築ブロックです。酵素他が機能するため私たちが依存しているペプチド、タンパク質。こうした窒素化合物にとって、グリホサートは、グリシン・アミノ酸の類似体なのです。植物と同じく動物であっても、正常なアミノ酸を合成アミノ酸と入れ換えることで、その生理的機能を攪乱し、その構造構成を崩壊させる能力があるのです。

デイブ・アスプリー 完全無欠ラジオのリスナーたちは、僕がコラーゲンの大ファンであることを知っていますよね。僕はグラス・フィードされたコラーゲン・ペプチドを作っています。僕がコラーゲンを使う大きな理由のひとつは、それに天然のアミノ酸、グリシン・アミノ酸がいっぱい含まれているからです。ですが、ラウンドアップが基本的に化学合成グリシンの働きをすることを、いま告げられるまで知りませんでした。もし、ラウンドアップに被曝すれば、体内では壊れたコラーゲン結合組織が造れてしまうでしょう。

ダン・ヒューバー名誉教授 ええ。それは、コラーゲンの構造や構成を破壊します。それだけでなく、おそらくさらに大きな影響を持つことでしょう。というのは、グリホサートが存在すると間違ったコラーゲンや不完全なコラーゲンを持つことになるからです。コラーゲンと骨。体内においてグリホサートが蓄積する場所のひとつについてあなたは言われました。

デイブ・アスプリー ええっ、それはまったく初耳です。この研究に関してはかなり読んだのですが、そのことを理解していませんでした。もし、骨が悪くなることを望まなければ、有機農業が良いアイデアであるかもしれません。そして、コラーゲンが不完全であれば、皮膚の伸縮性もあまりなくなりそうです。それから、もし、この抗生物質を摂取すれば、私たちはそれを「除草剤」と呼ぶことを好みますが、おそらく植物以上に多くの細菌を殺してしまうだろうと。実際、僕らはそのことを知っています。グリホサートは僕らの腸内細菌に何をするのでしょうか。

グリホサートは腸内細菌を破壊する

ダン・ヒューバー名誉教授 とても有害です。というのは、それが抗生物質だからです。それは、腸における「ディスバイオシス」、バランスの喪失と呼ばれることにゆきつきます。グリホサートに非常に敏感な腸内細菌は、私たちの神経伝達物質、メラトニンやセロトニンを製造しています。というのは、それはいずれもトリプトファンやチロシンやフェニルアラニンからもたらされるからです。そのほとんどは私たちが自分自身では生み出せないアミノ酸です。

 こうした化合物を生産したり合成したり、そして、栄養補助食品としてそれが利用できるように私たちは腸内細菌に依存しています。ですから、グリホサートによってこうした生物が取り出されてしまうと体からその神経機能が奪われるのです。

 グリホサートは免疫機能の基礎も奪います。グルタチオンは、それを構成する分子の一部として、システィン、グリシン、グルタミン酸からなっています。この三つが免疫系を形成しています。グルタチオンは、まさに強力な酸化防止剤です。それが奪われることで、グリホサートに敏感ではない腸内細菌が占めることになります。自然には空所はありません。そこで、この空所をクロストリジウム種、大腸菌、サルモネラ菌が占めることになります。というのも、こうした細菌にはグリホサートによってもシャットダウンされない種類の代謝を持っているからです。

 こうして、例えば、慢性疲労症候群の治療が難しい下痢が激増していることを目にします。ボツリヌス菌やウェルシュ菌によるリーキーガットも目にできます。これらはすべて、私たちのシステムに構築されてきた自然なバリアや自然な生物的なコントロールのすべてを消し去ってしまうグリホサートのパワーのまさに現れなのです。この除草剤の抗生物質作用のためにそれが取り去られているのです。

デイブ・アスプリー いま、完全無欠のこのラジオをお聞きになられている誰かが、ラウンドアップで乾燥させた穀物で製造されたトーストを食べれば、収穫前にまさにラウンドアップが散布されているのですが、腸で何が起きるのでしょうか。

ダン・ヒューバー名誉教授 かなりの量のグリホサートを摂取することになるでしょうね。収穫を手助けする乾燥剤として穀物にグリホサートが散布されるとき、この水溶性の合成化合物がいくことができる唯一の場所はまさに穀物だからです。そして、それが蓄積するのは成長点、根端、先端と生殖組織です。グリホサートが受け入れられる唯一の組織は生殖組織ですから、穀類、トウモロコシ、大豆油すべてにグリホサートは蓄積します。

環境保護庁は善玉菌が死ぬ4000倍でも安全だとしている

デイブ・アスプリー ヨーグルト中の乳酸菌をすべて殺してしまうほどのグリホサートがありそうですか。

ダン・ヒューバー名誉教授 乳酸菌やビフィズス菌といった腸内の善玉菌にとっては1 ppmの10分の1未満でも有害です。それでも、EPAは、穀物では30ppm、いくつかの食品では400ppmまで大丈夫だとしているのです。内分泌のホルモン系を直接的に崩壊させるには、0.5ppmでも十分でしょう。その一部の理由はキレート化で、また一部はおそらく人工グリシンの影響のためです。この非常にユニークな化学製品には、生きとし生けるすべてに対して圧倒的なまでの影響があるのです。

デイブ・アスプリー こうした化学資材を製造している企業の経営者、こうした研究内容を知っている経営者には人道的な責任があるとお考えになりますか。あなたが言われる限り、その影響は私たちが考える以上に何百倍もありそうなのですが。

安全性の確認がされてこなかったことが問題

ダン・ヒューバー名誉教授 非ホジキンリンパ腫では科学的に原因が確証されたため訴訟が続いています。もうひとつ確立されているのがパーキンソン病です。この問題の一部は、35年前になされなければならなかった安全性に関する研究がこれまでなされてこなかったことにあります。

Steven-Druker.jpg 例えば、2014年に環境保護庁に提出された安全性のテストを見てみましょう。対象群のラットは118ppmのグリホサートを含んだ餌を給仕され、GMOタンパク質も食べさせられましたが、このテストはGMOや除草剤の安全性を確立するためのものでした。もちろん、その最終結果は「実質的同等性」というものでした。というのは、2グループ間に大きな違いが見られなかったからです。

 ですが、2グループとも科学的な差がでないように同じ餌が与えられていたのです。スティーヴン・ドルーカー氏は著作『遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実』(2016)日経BP社で、おそらくネアンデルタール人以来の最大の科学的な詐欺であるだろうと述べています。

グリホサートを使うと自然な毒素の生産が激増する

デイブ・アスプリー うへぇ。それはカスだし、本当に変だし、こんなことがいまだに続けられているんです。僕が「完全無欠のダイエット」で書いたひとつは、グリホサートを使うと毒素の生産が自然に増えるということなんです。ミクロな毒素は人間のミトコンドリア機能を妨げて、ガン他の多くの病気と関連するため、こうしたミクロな毒素を調べることに僕はかなりの時間をかけてきました。グリホサートによって、土壌中や作物中において、細菌毒素やミクロな毒素が自然に生産されてしまうことについてお話しいただけますか。

ダン・ヒューバー名誉教授 強力な抗生物質としてグリホサートがまずすることは、生物学的な自然のコントロールを抹消してしまうことです。環境中において、毒物を産み出す生物として大きなものとしては、真菌、とりわけ、フザリウム属とアスペルギルス属の菌の二つがあります。それ以外にも多くいますが、こうした自然なコントロールが抹消されてしまうとき、こうした生物が確実に繁栄する環境が生理的に提供されます。このため毒素の生産が増えることが目にされるのです。

 例えば、トウモロコシ、小麦、大麦でのフザリウム菌の毒素を見てみると、これはT1型の毒素です。というのは、北米においてはT2毒素の助けになる環境がないからです。T2型毒素とは、カンボジアで人民に対して使われた毒素で、黄色の雨のタイプの毒素です。

 私たちは、こうした毒素の源を地域でたどることができます。そこには毒素が産み出される環境があり、この二つの毒素が簡単に区別できるのです。そして、いま、グリホシンが大量に使用されることで、T2型毒素が劇増しています。

Andreas-von-TiedemannS.jpg それだけではありません。穀類、例えば、数年前に全国赤カビ病会議で報告されたゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンのアンドレアス・タイドマン(1956年〜)教授の研究を見れば、小麦や大麦で本当に毒素が生産されてしまうことがわかります。タイドマンは、豚や牛の寝床用に藁や刈り株を使用することさえ安全ではないと言っています。というのは、こうした毒素は根で生産され上に運ばれるからです。これは、みかけはとても健康的であっても高濃度のマイコトキシンが含まれている穀物を手にしていることを意味します。

 もし、藁を使えば、それはエストロゲン・タイプの化合物ですから、不妊症にかかることになります。そして、このとてもシンプルな分子が変わることでそれ以外の結果も目にすることになります。

ラウンドアップの毒物を食べることで22もの病気が増加

デイブ・アスプリー 僕らがしてきたことは土壌に抗生物質をばらまいて、健全な土壌細菌を取り除き、土壌菌のバランスが崩れて、敵対的な菌が生育し、植物の一部に住み着いて、外因性エストロゲンのような強力な模造エストロゲンが作物内で生み出されてしまうということでした。その作物は健康そうに見えても毒だらけなのです。そして、それを食べるんです。ラウンドアップそのもの。そして、ラウンドアップに応じて自然界が生み出す第二の毒物。この両方を口にすることでどんな影響がでるのでしょうか。

ダン・ヒューバー名誉教授 そう。毒物の問題とグリホサートの問題の両方があります。まず、とても強力な毒素があります。もちろん、それは毒です。このフザリウムの毒素は神経毒物で、抗生毒素で、筋肉に作用します。

デイブ・アスプリー タンパク質合成抑制剤ですね。

Nancy-Swanson.jpgダン・ヒューバー名誉教授 そして、グリホサートの分子そのものが引き起こす広範なダメージが目にできます。そのいくらかはわずか1ppbで影響がでます。例えば、ナンシー・スワンソン博士がシアトルでそう言っていますし、アンドリュー・ローも、2005年に本を出版しました。彼らは、全国的に感染症のレベルに達した22の病気のデータをGMO作物やグリホサートの使用量の農務省データに対してプロットしてみたのです。するとこうした病気の22すべてに合致する同じ疫学的なカーブが見ることができます。すでに言及した多くの消化管の病気やそれ以外の病気、神経障、アルツハイマー病、糖尿病等があり、ガンも増えています。さらに、別の10の病気もこのカーブに対して点が打てるのです。

 もちろん、相関関係からはそれが原因ではないと言うこともできます。ですが、22もの病気が同じカーブにフィットするのを目にすると、偶然の一致でないと保証できるのです。

病気が増えてもその因果関係を追及してこなかった

デイブ・アスプリー 原因でないとしても相関関係は大きなエビデンスですね。

ダン・ヒューバー名誉教授 連邦農務省全国植物疾病回復システム・プログラムでの私の責務のひとつは、こうした病気の増加を目にしたときに、歴史上の観点からそれが例外であると見るか、科学的なパネルを招集して調査するかどうかでした。私たちがこうした病気に対してやってこなかったひとつは、それが原因なのか。それとも、相関関係にすぎないのかという問いかけに対処することだったのです。

2018050801.jpg 誰も、明らかな原因を目にしたくはありません。そこで、あらゆる言い訳を探します。例えば、小頭症の言い訳として出されるのがジカ・ウイルスです。赤ちゃんの脳が完全には発達しない無脳症の流行病。赤ちゃんはたいがい死産で生まれます。生きて産まれたとしても、子どもを抱くことができるのはたいがい24~48時間だけです。

 ですが、ワシントンのヤキマ地域に行かなければなりません。ヤキマ地域とベンジャミン郡、ハミルトン郡でコロンビア盆地を通り抜ける3本の川を位置付けたときに、グリホサートがいったい何をするかを正確に目にすることができます。小麦の管理のためにグリホサート除草剤が撒かれはじめたときに、3本の河川との関係性はとてもはっきりしています。環境保護庁は大丈夫だと言います。そして、医学関係者は、個人のプライバシーのためにこれについて話さないように言われます。そして、家族の悲劇は続きます。

グリホサートで不妊症にかかる

デイブ・アスプリー 僕の最初の著作は妊娠についてのものでした。僕が家内と出会ったとき、家内は不妊症でした。そこで、僕らは妊娠力を回復させたんです。この本の1章は環境についてです。シャワーで浴びるものを含めて、とてもきれいな水を飲まなければなりませんと。

ダン・ヒューバー名誉教授 ちゃんと妊娠できるためには水を変えなければならないと言ってきました。ですが、いまそれが本当ではなく、グリホサートを発見しています。グリホサートは内分泌ホルモン系を崩壊させるため不妊症になるのです。それ以外の多くのシステムと同じように、甲状腺他はとても薄い濃度でそうなります。わずか0.5ppmです。食べ物によってどれだけグリホサートを口にしているのかの指標として、尿を分析してみると、科学的な研究から内分泌ホルモンシステムを崩壊させるのに十分な量の28~400倍も多いことが何度も目にできるのです。実際、内分泌ホルモン系の破壊以上に、どのような量であれグリホサートは有毒です。グリホサートは個人の生育や胎児生育にも影響し、内分泌ホルモン機能の関係からそれはゼロでなければならないのです。

デイブ・アスプリー 家族のことを考えておられる視聴者にとって、これは、とりわけ、重要です。そして、僕は女性の方に言いたい。こうした異物エストロゲンを得てあなた自身の内分泌系を崩壊させていれば、あなたの妊娠力は基本的に滅ぼされていると。

 健康な子どもがいることを願う両親は、子どもたちの食事からラウンドアップを取り除く必要があります。そして、GMOも食事から取り除かねばなりません。GMOが僕ら自身の遺伝子にするであろうことについて少しお話していただけますか(続)。

編集後記

 2018050802.jpgこの事件について若干補足説明をしておく。無脳症とは妊娠の26日以前に胎児の神経管前部の閉塞が起こり、神経管の発達が阻害されることで生じるとされている。致命的な病気でほとんどの胎児は死産である。生きたまま産まれる子どももいるが、たいがい生まれた直後に死ぬ。そして、米国における無脳症の子どもの出生率は1万人に対して1~2ケースにすぎない。

 けれども、ワシントン州の3郡(ヤマキ郡、ベントン郡、フランクリン郡)では、2010年1月から2013年1月にかけて、このケースが1万人当たり約8ケースと異常に高率であることが見出される。

 興味深いことに、この3郡を貫いてヤマキ川が流れている。さらに、ヤキマ・ヴァレーは肥沃ではあるが乾燥しているため、ヤキマ川の水が潅漑用水として使われ、ヤキマ・ヴァレーは肥沃な大地へと生まれ変わったのだが、ここでは大量のグリホサートが散布されている。そして、カリフォルニア大学等の研究から、妊娠中に母親がグリホサートに被曝すると無脳症になるとのエビデンスが明らかにされている(例えば、Rull RP, Ritz B, Shaw GM. Neural tube defects and maternal residential proximity to agricultural pesticide applications)。そして、グリホサートが大量かつ広範囲に使われたのとほぼ同時期にまさにこの地域では異常に高い無脳症が発生した。にもかかわらず、グリホサートの健康に対する影響を政府は無視し、環境保護庁はグリホサートの許容水準を緩和してもいるのである(2)
(2018年5月8日投稿)
【人名】
デイブ・アスプリー氏の画像はこのサイトより
ダン・ヒューバー名誉教授の画像は文献(1)より
ヴィルサック・農務長官の画像はこのサイトより
ジム・チャン(Jim Chang)
スティーヴ・ドランカー(Steve Druker)氏の画像はこのサイトより
アンドレアス・タイドマン(Andreas Tideman)教授の画像はこのサイトより
ナンシー・スワンソン(Nancy Swanson)博士の画像はこのサイトより
アンドリュー・ロー(Andrew Loo)
無脳症の画像はこのサイトより

【用語】
パデュー大学(Purdue University)
アメリカ陸軍指揮幕僚大学(US Army Command & General Staff College)
国防産業大学(Industrial College of the Armed Forces)
アイダホ大学(University of Idaho)
天然マイコトキシン(natural mycotoxins)
アメリカ病原菌学会(APS= Amerian Phytopathological Society)
連邦農務省全国植物疾病回復システム(NPDRS=National Plant Disease Recovery System)
食品規格委員会(commodity board)
トウモロコシ葉枯細菌病菌(Goss’s wilt =Clavibacter michiganensis subsp. nebraskensis)
毒性(virulence)
スタウファー・ケミカル社(Stauffer Chemical company)
グルフォシネート(glufosinate)
テトラサイクリン(tetracycline) 数種の放線菌から産生された広範囲の抗菌性抗生物質。軟膏の商品名はアクロマイシン
ペニシリン(penicillin)
コラーゲン・ペプチド(collagen peptide)
グリシン・アミノ酸(glycine amino acid)
ディスバイオシス(dysbiosis)
メラトニン(melatonin)
セロトニン(serotonin)
トリプトファン(Tryptophan)
チロシン(Tyrosine)
フェニルアラニン(Phenylalanine)
グルタチオン(glutathione)
システィン(cystine)
グリシン(glycine)
グルタミン酸(glutamine)
慢性疲労症候群(CFS=chronic fatigue syndrome)
ボツリヌス菌(clostridium botulinum)
ウェルシュ菌(clostridium perfringens)
成長点(growth point)
根端(root tips)
茎頂(shoot tips)
生殖組織(reproductive structures)
乳酸菌(Lactobacilli)
ビフィズス菌(Bifidobacteria)
非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin’s leukemia)
パーキンソン病(Parkinson)
ミトコンドリア機能(mitochondrial function)
真菌(fungi)
フザリウム菌(Fusarium)
アスペルギルス菌(Aspergillus)
フザリウム毒素(Fusarium toxins)
T1型毒素(T1 type toxins)
グリホシン(glyphosine)
赤かび病(Fusarium head blight)
マイコトキシン(mycotoxins) カビの二次代謝産物として産生される毒の総称である。ヒトや家畜などに対して 急性もしくは慢性の生理的あるいは病理的障害を与える物質。現在、300種類以上のマイコトキシンが報告されている
外因性エストロゲン(Xenoestrogens)
不妊症(infertility)
疑似エストロゲン(fake estrogens)
タンパク質合成抑制剤(Protein synthesis inhibitors)
抗生毒素(antibiotic toxins)
小頭症(microcephaly)
ジカ・ウィルス(Zika virus)
無脳症(Anencephaly)
ヤキマ(Yakima)郡
ベンジャミン郡(Benjamin County)
ハミルトン郡(Hamilton County)
甲状腺(thyroid)

【引用文献】
(1) Dave Asprey, Why We Need to KO the GMO with Don Huber – #318, 2016.
(2) Barbara H. Peterson, Glyphosate, Brain Damaged Babies, and Yakima Valley – A River Runs Through It, Farm Wars, July28, 2013.


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